年末からフライングでスニーカー文庫などが早々に出版されていましたが、今年も面白い作品たちが続々と出てきていました。
今年からは試し読みをしてその感想を書きつつ、その中でも気になった作品を読んだ中でのおすすめ作品となってます。
クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった
スニーカー文庫からの作品。
クラスで一番可愛い、そんな女の子は魅力的で目立ちますがそんな中での2番目の葛藤を描いた作品でした。
2番目だけど1番の子とは仲良しで、好きなのに2番目だから利用されて仲間外れにされたりする苦悩。
よく一番ならではの苦悩や葛藤は見かけますが2番目にはスポットが当たりづらい、そんな彼女の声を是非とも聴いて欲しい一作でした。

天使は炭酸しか飲まない
電撃文庫からの作品。
『美少女と距離を置く方法』の著者、丸深まろやか先生の作品。
天使が主人公。そしてヒロインは恋多き美少女です。
相手の顔に触れることでその人の好きな人が分かる主人公がその恋を後押しする謎の存在として語られていました。
そんな主人公の正体を知ったヒロインが自分の悩みを解決してもらうために、主人公に相談を持ち掛ける話。
このヒロインの好きな相手がたくさんいて、それが増えたり減ったりして解決の糸口が見え辛く、けど一度受けた相談を最後まで付き合う主人公でした。
少し不思議な、けど等身大の学生の悩み。自分では制御できない恋の悩みに向き合う彼ら彼女らが恥ずかしくも格好いい青春を送っていました。

恋を思い出にする方法を、私に教えてよ
GA文庫からの作品。
才色兼備で人望が厚いヒロイン。だけど恋愛に関して苦手な彼女が魔女と契約して特別な力を手にした少年に恋愛相談を持ち込むことに。
その前にひと悶着あった2人。故にヒロインが優位に立った状態からでしたが、話が進むにつれて2人の関係に意外な事実がありました。
昔ヒロインが憧れていた存在が主人公で、時を経て見方が変わった2人の視点。
子どもの頃はあんなに無邪気だったのが年を重ねるにつれて理解していく現実。
その現実の中で変化した2人の関係が見どころでした。
タイトルにあるように2人が恋人になるのか親友になるのか。憧れが変化して別の何かに変わるのか、このまま対等の関係になるのか楽しみな作品でした。

純白令嬢の諜報員
ファンタジア文庫からの作品。
感情が動かないそんな主人公が唯一感情が揺れ動く大好きな物語があった。そんな作品の結末は残酷で、絶望に打ちひしがれた主人公が命を落とし目覚めたらその物語の登場人物になっていた。そんなお話です。
好きだからこそ全てを知り尽くしている主人公。絶望の結末を変えるための暗躍に迷いがなく、主人公が大切にしたい存在だけは絶対に護るという強い意志が見られました。
知識、そしてその知識を生かすことができる身体があっての無双っぷりはみていて最高でした。

完璧な佐古さんは僕みたいになりたい
ファンタジア文庫からの作品。
最近は主人公やヒロインが上の存在に並び立つことに努力をする。そんな作品が多いかと思いますがこれは逆にヒロインがモブのような主人公と並び立つために自分を下げる努力をしていました。
自分が高嶺の花といわれたヒロイン。だから付き合えない、じゃあどうするか?主人公が求める私と逆の存在になろと努力していましたw。
どっちの私が良い?と聞いて逆を選ぶあまのじゃく。完璧なイメージから離れつつも自分が美少女、そして高嶺の花といわれるくらい好かれている自覚を忘れたのかってくらいのあまのじゃくが魅力的でした。

コンビニ強盗から助けた地味店員が、同じクラスのうぶで可愛いギャルだった
ファンタジア文庫からの作品。
天涯孤独な主人公が幼馴染に告白。玉砕したから自殺場所を探す道すがらコンビニによったら強盗が入って助けた店員が同じクラスのギャルだった。
主人公の家族がいなくなった理由。ヒロインの家族の行方。そして幼馴染の思考と、かみ合わなければ知らないままでいられた関係に決定的な現実が突き付けられていて衝撃的でした。
この作品は是非に読んでほしいですね。メインの登場人物全員ヤバい。主人公もヒロインも、そして幼馴染もヤバさMaxの物語でした。
そして終わり方ここで続くのかよ!って感じでホントに終始ヤバいという一言に尽きました。

カメラ先輩と世話焼き上手な後輩ちゃん
オーバーラップ文庫からの作品。
おっぱい大好きな人に捧げるおっぱいに真摯に向き合う物語でした。
最高のおっぱいをフィルムに収めるために全力の主人公。だけど真摯だからといって女の子が容易におっぱいを取らせてくれるわけもなく。
そこでさりげなくサポートをしていた後輩ちゃんが健気でした。
時にサポート、時に敵になったり、時に前にでたりと後輩ちゃんの存在が大きく、後輩ちゃんのあれも大きく魅力的でした。

キミの恋人オーディション
MF文庫Jからの作品。
芸能学校で初恋の相手を探す主人公。彼女と繋がりがありそうな人達と関わることで彼女への手がかりを探していました。
なんといってもこの物語の一番のポイントは演技力。
日常で、そして舞台で演じる主人公の言葉や行動は本物か?演技か?と楽しめる作品でした。
その演技力でヒロイン達の魅力を十二分に発揮していて、相手のポテンシャルを上げるのも下げるのも主人公の掌の上って感じでした。

まとめ
どのレーベルも1月から面白い作品が出てきてますね。
特に今回はファンタジア文庫が豊作でした。GA文庫も金賞銀賞受賞作があり、ファンタジー好きな方には嬉かったのではないでしょうか。
そんなはなしはさておき、少なくまとめたこの作品の中でも特におすすめな作品は『恋を思い出にする方法を、私に教えてよ』です。
この作品の中では様々な恋愛が描かれていて、その上で主人公とヒロインの関係がどこに向かっていくのが楽しみな作品でした。
やはり恋愛してほしい気持ちと、2人らしい関係を築いてほしい気持ちがぶつかり合う良い作品だったと思います。
コメント