あらすじ
『人生はつまるところ妥協』が信条で、自分を偽ってお調子者を演じる高校生・朝井秀侑は、親友の幼馴染で学校一の美人の奈良岡詩音に叶わない片想い中。
ある日、サブヒロインもいいところ、教室で孤高を貫く腐れ縁同級生・楠木乃菜と話をしていると、ふとした冗談から付き合う流れになってしまい――。
「……言ったからね。訂正はなしだから」
彼氏彼女が欲しかった二人は、お互いに妥協した上で恋人同士に!?
付き合うルールを決めて、夜通しメッセージのやりとりをしたり、家での勉強会やデートで可愛い一面を発見したり。
妥協から始まった恋人生活は意外と楽しい!?オーバーラップ文庫&ノベルズから引用
感想
惜しくも二巻で終わりの物語。
表面上ではブレない乃菜の最後まで嘘を積み上げた物語でした。
乃菜のキャラがブレなさすぎて、これがラノベだからこそそうなんだろうと思いながら、まさかそんなに前から?って感じでした。
ぼっちだけど友達が欲しいと思っている乃菜。
それを少しずつ見せてくれつつ、だけど皮肉屋で嫌味ばかり言う彼女。
自分のグループに入れようと奮闘する秀侑でしたが、彼女のスタンスが変わらなく、先行きが不安でした。
ここで問題が発生。幼馴染だった二人の間に入った秀侑に二人が隠し事を。
それを付き合っているのでは?と勘繰った秀侑が二人との距離感に戸惑っていました。
そこで乃菜の介入。
その話をしているから、彼女が直線的に言及、そして良いよども幼馴染たち。
この関係にヒビが入り、崩れていく音が聞こえました。
それでも中途半端な関係が変わり、また新たな関係へと変化する理由になっていました。
そしていつもと少ししか変わらない、この二人の日常が続いていました。
からのあとがきですよ。嘘つきと呼ばれた乃菜の嘘。
これが今も継続されていました。
バレればこの関係は終わり、それでなくても一つ間違えれば終わってしまう。
だけど、独りぼっちな自分に声を掛けてくれるお人好しを好きにならないわけがなくて。
このあとがきからの乃菜の独白。
それを読んでからまたこの物語を読み返したら、また違った楽しみ方が出来る物語でした。
https://bookwalker.jp/de681f552e-07e9-4792-9e30-65df9f61e592/?acode=RffZg5gc
作品
タイトル | 主人公にはなれない僕らの妥協から始める恋人生活 |
著者 | 鴨野うどん |
イラスト | かふか |
発売日 | 2021年6月25日 |
ISBN | 978-4-86554-928-7 |
ページ数 | 308 |
コメント