噂だけでは本当のことは分からない『許嫁が出来たと思ったら、その許嫁が学校で有名な『悪役令嬢』だったんだけど、どうすればいい?』

感想

 

 

あらすじ

“お前には許婚がいる”――とある土曜の朝、父親から告げられたのは衝撃の事実だった。東九条浩之、高校2年生。帰宅部、彼女はナシ、だけど何の不満もなく平穏な日々を送っていた。はずだったが……放心する浩之を置いて、結婚に向けての話はどんどん進んでいき、これから同棲まですることに!?  しかも、許婚は同じ高校に通う“容姿端麗、成績優秀、運動神経抜群”の超パーフェクトお嬢様! 「言っておくけど拒否権、ないわよ?」そう絶対零度で言い放つ、彼女は学園でも有名な“悪役令嬢”で――!?!?

ダッシュエックスから引用

 

感想

噂だけでは本当の真実に辿り着けず、関わっていくことで知れることは沢山ある

悪役令嬢との許嫁関係での同棲生活。

テンプレとなる許嫁。テンプレとなりつつある同棲生活にはもう突っ込みませんよ!

幼馴染たちが心配する中で始まる悪役令嬢こと桐生彩音との同棲。

確かに初対面では噂通りの女の子。

だけど言葉を重ねるにつれて、自己防衛としての彼女としての在り方が分かるようになっていく。

それを理解した上でも、許嫁自体は彼女のステータスでの関係。

だからこその譲歩案が、高飛車そうな彼女のギャップにゾワゾワしました

一緒にいるからこそ歪み合わず楽しく生きていく。

この先ずっといるからこそ、好きでもない相手といる妥協案を提示していて。

主人公の幼馴染との距離が近く、彩音との関係を心配してくれる女の子2人

どっちも主人公ラブな感じで、幼馴染としての思い出を彩音と共有されることに腹を立てたり、彼女の噂を知っているからこそ心配してくれていました。

過去や今、自分の現状を共有する中で芽生える感情。

確かに好きにはなれないかも知れないけど、長い時間を重ねることで情は生まれてしまうもの。

そんな悪役令嬢の姿が柔らかくなってく姿がまた可愛さを引き立てていました

本来芽生える予定ではなかった感情が芽生え始めた彼女の心が、その気持ちに対して誤魔化し、口の悪さが出るのか、素直な言葉が出るのか楽しみです。


作品

タイトル 許嫁が出来たと思ったら、その許嫁が学校で有名な『悪役令嬢』だったんだけど、どうすればいい?
著者 疎陀 陽
イラスト みわべさくら
発売日 2022年6月24日
ISBN 978-4-08-631474-9
ページ数 363


 

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