あらすじ
小さくて、細くて、色が白くて、気が弱くて…本当はもっと男っぽくなりたい僕・森崎衛。日曜の朝は必ず、姉の凛に女装させられて写真を撮られて「可愛い。愛してる」とか言われてSNSに投稿させられる。つらい。僕が想いを伝えられないうちに彼氏を作ってしまった幼馴染の瑞希。なのになぜか思わせぶりな目つきで僕に身体を寄せてくる。つらい。そんな僕の前に、従妹の京子がアイドルの仕事を突然やめて東京から帰ってきた。「つきあおう」って…何言い出すの??何のつもり??
人生がつらすぎる衛くんは、愛が重たすぎる少女たちに包囲されている!そして、その包囲網はものすごい速さで狭くなりつつある!!これは、愛が重たい少女たちによる仁義なき恋の戦いの物語。
小学館から引用
感想
愛情表現は人それぞれだけど、受け取る人間はたまったものじゃない。
登場する女子全員愛が重たい物語。
表紙の二人も愛が重たいのかな?と思ったら左男で主人公やんでした。
束縛する姉、自分に惚れている彼の苦しむ表情を楽しむ幼馴染、復讐と言いアイドルで有名人にまで駆け上がる従姉。
どのヒロインも癖だらけで普通のヒロインが一人もいない、まさに愛が重たい物語でした。
ブラコンの姉は誰よりも束縛で、自分の言うことを聞かない衛や家族に言いたい放題。
彼氏を取っ替え引っ替えする幼馴染は、衛にその反応を見て楽しむ自分大好き。
一方的に失恋した従姉は見返すためにアイドルで有名になるまで成り上がる。
この従姉がグループの不祥事で帰ってきてから波乱が巻き起こっていました。
見返して、好きにならせてから振るという仕返し。
それを成し遂げるためにまずは付き合うことから始める彼女でしたが、本当に好きな気持ちはそのままで、事あるごとに拒否し切れずに受け入れていて。
この従姉は唯一まともと思える存在なのでこの子の頑張り次第で衛の運命は決まってしまうほど。
重た過ぎる周りの女子たちをどう納得させるのか?と楽しめました。
まぁ大概従姉もヤバい感じでしたが、この物語で肝心なのは登場する女子全員愛が重たいこと。
これを読み終わって確かになと思える、やはり作品自体がヤバすぎる物語でした。
作品
タイトル | 衛くんと愛が重たい少女たち |
著者 | 鶴城 東 |
イラスト | あまな |
発売日 | 2022年7月20日 |
ISBN | 9784094530834 |
ページ数 | 417 |
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