7月新作おすすめライトノベル

おすすめ

マッチングアプリで元恋人と再会した。

角川スニーカー文庫からの作品。

顔を合わせれば口喧嘩をする元恋人か、人見知りで引っ込み思案な美少女か。 やり直しか、前進か、アプリが繋ぐ大学生ラブコメ。 この2人の別れた理由を知ってから主人公がどちらに傾くのか楽しみでした。

お互いあまのじゃくのように言いたい言葉ではなく嫌われる言葉で、別れた関係の修復不可能な関係。 それでも再び出会ったからなのか、相手のことをふとした日常で思い出す後悔と未練。

お互いが素直になれないからこそもう一人の美少女にも期待が持てて、どちらが選ばれるのか先の読めない展開で楽しめました。


運命の人は、嫁の妹でした。

電撃文庫からの作品。

ブラインド結婚というお互いの顔を知らないまま結婚し、初の待ち合わせ場所に現れた相手に運命を感じたが、それは嫁の妹だった。 前世の記憶が蘇り、複雑な関係が織りなす、予想不能なヒロインレース。

前世の記憶というアドバンテージから、その気持ちに素直になれず、発言がチグハグになる嫁の妹が可愛かったです。 不意をつかれた時に出る、ぴにゃぁ、などの言葉や顔が分かりやすく、それでも必死に自分の気持ちをバレないように頑張る獅子乃。 対して嫁の兎羽の自由気ままな人柄。

その自由すらも不自由にさせる主人公の思考と行動力。 前世の今世。想う気持ちとすれ違ってしまう関係が予測不可能な展開を見せて、ラストの衝撃展開まで息つかせない展開が良かったです。


私、救世主なんだ。まぁ、一年後には死んでるんだけどね。

ファンタジア文庫からの作品。

救世主と恋人になり、彼女が最期にやりたい事に付き合う日々。 彼女との思い出が増えることに気づく、彼女は普通の女の子だという事を。 最強の能力者である少年と、一年後に死ぬ救世主の少女が織りなす物語。

謳い文句に思わず読み返したくなるとありましたが、読み返さないと話の繋がりがどこにあるのか自分は戸惑ってしまいましたね。 読み手の読解力を試される、そんな作品。 復讐のために人の罪が具現された罪華を倒す燐。 罪華を殲滅するためには救世主の神代風花が命を捧げること。

だから最期までにやりたい事をやっていく精神の神代はいつも楽しそうでした。 救世主と崇められた彼女が、普通に生きられない彼女が普通に生きれる時間。 そんな時間を精一杯に生きていて、短い時間を本当に楽しんでいる感じでした。

確かに一読してから、何処がどう繋がっているのかと理解しながら読むのもまた楽しめそうです。


衛くんと愛が重たい少女たち

ガガガ文庫からの作品。

元アイドルの従姉・京子、彼氏がいるのに迫ってくる瑞希、衛くんに女装させる姉・凛。 そんな様々な愛に囲まれた衛くんの物語。 読んで1番の衝撃は表紙の左が女の子だと思ってたら衛くんだった件でした。 女装をすれば女の子と見間違えてしまうほどの存在。

周りの歪んだ愛に囲まれた衛くんでした。 どの彼女も重た過ぎて、普通かもと思っていた存在まで。 自分の魅力が分かっている幼馴染。 弟を女の子のように見て束縛する姉。 理不尽な復讐と言いつつも彼のために尽くす従姉。 まともな恋愛価値観が歪んでしまうほどの展開。

歪んでいるけど愛情表現は人それぞれと思えてしまう彼女たちの衛へのアプローチ。 主人公がヒロインでヒロイン主人公って感じのヒロインのイケメン具合が良く。 この恋のバトルロイアルに誰が勝ち残っても衛の未来が絶望感が漂うのがまた恐ろしい作品でした。


俺の前では乙女で可愛い姫宮さん

Jノベルライトからの作品。

高校生の奥川唯斗がアルバイト先の喫茶店でナンパされていところを助けたのは同級生の美少女、姫宮奏だった。 いつもはイケメンな王子様、でもあなたの前では恋する乙女な彼女とのギャップ萌え学園ラブコメ。

王子様と呼ばれている姫宮の実はお姫様志向の乙女な性格のギャップ。 普段関わりがないからこそそのギャップ萌えが良く、差があり過ぎるくらいの積極的な姫宮に対して、鈍感過ぎる唯斗が羨ましかったです。

天然でタラシな言葉を発して姫宮を照れさせる唯斗。やはり無自覚タイプの主人公が一番攻撃力がありました。 周りも呆れるくらいのイチャイチャ具合。 付き合ってないのにここまでのものを見せつけられるのかと。 そして王子様と呼ばれる姫宮がお嬢様になれる時間。唯斗との時間が甘々でした。


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