あらすじ
「……博道くん。たすけて……」
理不尽な大人の脅迫により演劇が出来ないほど傷ついた晴香は、心の拠り所に俺を求める。
でも……俺はもう晴香を求めてはいなかった。俺の心にはもう時雨しか居ない。晴香の心が落ち着けば別れ話を切り出そう。迷いは無い。時雨の与えてくれた『猛毒』が俺の心の奥底まで染み込んでいたから。だが俺は心するべきだった。
『猛毒』(あいじょう)とは身を滅ぼすが故に毒なのだと。毒々しく色づいた徒花が、堕ちる。”不”純愛ラブコメ、最終章――
GA文庫から引用
感想
終わり方がやばかった。
自分は海空りく先生の想像力を侮っていましたね。
これも一つの純愛と呼べるほどの人間がいるとはと思い知らされました。
誰かと付き合い他の人を好きになる。
その過程で別の誰かを好きになることは少なくとも不自然でもなくて。
別の誰かを好きになることで不純愛が生まれて、それでもその相手が好きを貫くことで純愛へと昇華していく。
この物語はそんなイメージだった。
なわけあるか!でした。
どんな気持ちでこの結末を書いたのか想像できないよ。
好きな人にさえ受け入れて貰えれば生きていける?
他の人と結婚して子どもを作っても生きていける?
こんな予測も想像もできない作品があるとは思えませんでした。
文章は面白く読みやすい、だからこそ3巻までおすすめできてもこの巻だけは迷ってしまう、そんな結末がありました。
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作品
タイトル | カノジョの妹とキスをした。4 |
著者 | 海空りく |
イラスト | さばみぞれ |
発売日 | 2022年9月15日 |
ISBN | 978-4-8156-1458-4 |
ページ数 | 451 |
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